私が一人暮らしを始めたきっかけは、就職でした。
家族と離れて暮らすのはこれが初めての経験。
一人暮らしの部屋はまさに私だけのお城、という印象でした。
この空間を素敵にプロデュースしてキレイに大事に使っていこう!
と意気込んでいたのです。…最初の内は。
仕事が始まり生活が忙しくなってくると、部屋の管理がおろそかになり始めました。
慣れない仕事で体はクタクタ、掃除はおろか食器洗いすらも面倒に。
結局週末に一気に片付ける、という雑な掃除になってしまいました。
当然少しずつ部屋は荒れ始め、三ヶ月もするころにはゴチャゴチャした無秩序空間になっていたのです。
これではいけない!ここは私の城なんだから!と一念発起。
しかし普通に掃除するだけではなかなかやる気が起こらないので、
私はインテリアを工夫してみることにしました。
自分の好きな空間を演出できれば、自然とキレイに保ちたくなるもの。
掃除へのやる気もアップするはず!と思って取り組んでみました。
まずは部屋のテーマ決定から始めました。
社会人らしく実用的な雰囲気を出すべきか、フェミニンな小物で女性らしい部屋にしてみるか。
ヨーロッパ風も素敵だけれど、アジアンテイストも捨てがたい…と色々考えた私は、
結局全てを採用してみることにしたのです。
つまり、部屋によってインテリアのテーマを変えたのです。
たとえば一番いる時間が長いリビングは、実用性重視でデザインもシンプルなインテリアを揃えました。
浴室はリラックスしつつテンションをあげたいので、可愛い小物で統一。
また心理学的にピンクは女性の気分を上げてくれると聞いたので、
タオルやバスマットはもちろん、石鹸まで全てピンク一色に!
特にいちごミルクの香りがするボディ用石鹸はお気に入りです。
トイレはアジアっぽく、キッチンはポップに…など色々テーマを変えて、
それぞれに合ったアイテムを用意しました。
すると何だかテーマパークにいるような気分になって、
マンネリ化し始めていた一人暮らしの生活が、再び魅力あるものとして生まれ変わったのです。
満足のいく模様替えに成功した私は、それを維持するためにせっせと掃除や管理に励むようになりました。
ひとつひとつの部屋の雰囲気が違うので、飽きずにメリハリを持って頑張ることができます。
いきなり最初から、こだわり抜いた部屋にするのは難しいと思います。
完璧を求めて一気にやってしまうと逆に疲れてしまいます。
時間の合間を縫って、少しずつ自分の好きなもの、元気にしてくれるものを増やしていきましょう。