一人暮らしをして良かったことと困ったこと

私は社会人になると同時に一人暮らしを始めました。

会社は実家から通える距離にありましたが、ひとりで生活するというのはどんなものか、

何にどれくらいお金がかかるのか、家事の負担とはどの程度のものか、

一度体験しておきたかったというのが一人暮らしを始めた理由でした。

 

一人暮らしを始めてみると、案外快適で困ったこともなく時間が過ぎていきました。

近くに大学時代からの友達が住んでいたので、

仕事後にどちらかの家に集合して色んなことを話した時間はとても楽しいものでした。

誰に遠慮することもなく、家に人を呼べるのはうれしかったです。

新社会人となって環境の大きな変化がある中でも、そんな時間があることで楽しく過ごすことができました。

 

一人暮らしにも慣れて数か月たった頃から徐々に大変さがでてきました。

初めのうちは新鮮だった毎日の炊事・掃除・洗濯といった家事全般が、

突然面倒に感じられるようになってきたのです。

この頃は仕事量が少しずつ増え、帰宅時間が遅くなっていった時期でもあったと思います。

 

一人暮らしあるあるの「親のありがたみが分かる」というやつを、私も体験したのです。

母が毎日当たり前のように家事をこなしてくれていたことは本当にありがたいことだったと強く感じました。

こんな当たり前のことに気付かせてくれたのも、一人暮らしをして良かったことの一つです。

 

困ったことはほかにもありました。

「突然の来客が怖い」ということです。

モニターには映るものの、知らない人の訪問はやはり怖かったです。

一人暮らしをしていたマンションにはエントランスの手前で一度、

ドアの前でもう一度インターホンを鳴らすことができるのですが、

ドアの前のインターホンがいきなり鳴った時には怖くて怖くて、居留守をしてしまいました。

これに関しては最後まで解決策がみつからないまま、ずっと怖がって過ごしていました。

 

そして一番困ったこと。それは「虫」でした。

とにかく苦手で私にとっては天敵なのです。

許容範囲は3mm以下、それより大きいと恐ろしくて・・・。

夏になると、どうしても増えてくるんです。

洗濯物も外に干せなくなり、家の前にセミが落ちていた日には大騒ぎ。

近くに住む友達に電話する始末・・・。

家を空けた瞬間に「ぶーん」と何かが飛んでいたときは、

家に入ることができずに人に来てもらう情けなさでした。

 

どうしてもゴキブリだけは避けたく、ゴキブリ避けのハーブを家の周りに置きまくり、

ごみは溜めずにすぐ捨てて(マンション独自のルールで毎日ごみを捨てることができた)、

とにかく清潔に保つよう気を付けました。

おかげで一人暮らしをしていた3年間、1度も出会うことなく乗り切ることができました。


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